エミック(EMIC)を主宰する上本京子は、テレビのドキュメンタリー番組やCMのナレーション、文化教育ソフトのナレーション、企業のプロモーションビデオやDVDのナレーション、哀悼ビデオのナレーションなど・・・、ナレーターとしてこれまでに数々の仕事に携わってきました。
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ナレーションはその目的や読む題材によって、使う声、読み方、スピード、声の高低、緩急、間(ま)の取り方などを工夫することで、奥行きのある、深みのあるものになります。
上本は、初めての方でもすんなりと耳に入るわかりやすい、聞くだけでその映像が浮かんでくるようなナレーションを心掛けています。
現在は「司会と語りのプロ」として活躍する上本ですが、そこに至るまでの道は平坦ではありませんでした。特にそのスタートはひどいものでした。
素人っぽさを買われてアナウンサーのオーディションに合格したものの、「このままでは…(汗)」と頭を痛めたアナウンサー室の方が、その年に入社した新人アナウンサーと一緒に、3ヶ月間、徹底的に上本を教育してくれたのでした。
そこでの研修が、アナウンサーとしての話し方、読み方の基礎を作ってくれました。
そして、ナレーターとして力をつけてくれたのは、その後一緒にお仕事をさせていただいたラジオ出身のディレクターでした。表情も動作も見えない"声だけの世界"で表現することの難しさをつくづく感じたものでした。
やがて、経験と実力を買われた上本は、毎日放送(テレビ)の長寿番組「
真珠の小箱」のナレーターやレポーターを務め、毎日放送におられた
平松邦夫氏(前大阪市長)の指導を受けたり、同じく毎日放送の名物アナウンサー・
近藤光史氏と共演したり、テレビ大阪では
中山正暉元衆議院議員とも一緒にお仕事をさせていただくなど、プロとして多忙な日々を送るようになっていきました。
そんな上本も、家庭に戻れば、どこにでもいる一人の主婦でした。
子供がまだ幼かった頃、子育てをしながら図書館に通って、子供に読み聞かせる本を探していたことがありました。
しかし、上本は本を読むのは得意でも、本を探すのは苦手でした。
図書館に行けば山のようにある絵本。どれがいいのか?子供の成長に合わせて選ばないと…。しかも三人分の本を探さなければいけません。
「読んで面白いと思った本を誰か紹介してくれないかしら…」
「自分と同じ悩みを持っている人は多いはず。誰もやってくれないなら、私がやろう」と、自然にそう考えました。
その直感がそのまま行動となって、上本は千冊以上の絵本を子供たちに読んで聞かせ、その反応や書評を作成していきました。
そして、単行本
あなたもできる「よみきかせ」として出版しました。
上本には、ナレーションの世界で敬愛する大先輩の存在がありました。
かつてNHKのアナウンサーとして活躍され、民放の女性アナウンサー第1号となられた方で、80歳を超えてもなお朗読教室を開き、語り手や朗読家として活躍する人達に古典(源氏物語など)や現代文の朗読を教授しながら、「語ることの魅力」を伝えてこられました。上本はその教室の生徒でした。
高齢にもかかわらず、いつも前向きで輝いている姿に、勇気と力を与えてもらって、ゆくゆくはこの先生のようにナレーターの経験を活かして、人の心に元気を与えることで少しでも社会貢献をしたい、と考えるようになりました。
今、「読み聞かせ」が、各地の学校や図書館で行われていますが、その(聞かせる)対象は幼児と小学生です。
でも、高齢者の中にも「本を読んでほしい」と思っておられる方はたくさんおられます。
そんな方々に、様々な本を読んで差し上げたり、また、戦争体験を風化させないためにも、戦争に関する体験記や小説を朗読していくような活動を行っていきたいと思います。
同じような目的や趣旨で活動されている方とも、協力し合いながら活動できれば素晴らしいと考えています。