EMICについて
プロフィール
 
大阪外国語大学フランス語学科卒業
 
外資系船会社に勤務
 
フリーアナウンサーとなって現在に至る
 
カリフォルニア州モントレー国際大学院国際政治学科留学
1995年
翻訳業を開始
 
通訳業を開始
2002年
児童英会話クラブを開始
 
葬儀司会を開始
2009年
大阪高級葬儀株式会社の専属司会となる
2010年
プロ葬儀司会者の養成を開始
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エミックコラム 「一期一会」
うっかりミス

 始めに…前々回のブログで親鸞聖人が今年550回忌と間違って打ってしまったようですが、早々に誤りをご指摘いただきまして、ありがとうございました。早速訂正させていただきました。
 文章を書くと必ず最後に読み直しをするのだが、それでも誤りに気づかずうっかりミスをしてしまう。特に夜中、あるいは睡眠不足で一刻も早く布団に入りたいなあと思いながら明け方ナレーションを打っているときなど、不注意なミスをしてしまい、葬儀当日ひやりとしたことがある。あまり言いたくないけれど、もし読んでくださる方の参考になれば、いやこんな横着で馬鹿なことはどなたもしないだろうと思いながら、自戒を込めて…
 ナレーションを作成するとき、その方の人生に思いをはせながら作成するが、文のつなぎや締めの言葉などで多用するフレーズがある。その文をきっちり打たずに、以前作成したものをコピー、ペーストした場合には特に要注意。そのために、故人の名前を間違えたり、伴侶の名前を間違えたり、年を間違えたりしたことが時々あった。もちろん本番には訂正してあるけれど、気がついたときのあせりようといったらなかった。ほんのうっかりミスが、取り返しのつかない出来事になり、お詫びでは済まなくなる。
 これまで様々な司会をやってきたなか、間違ってもお詫びで済むことが多いが、唯一葬儀の場合はそれが通用しない。普通の心理状態ではなく、相手はとても過敏になっている。だから、明らかに間違いをした時のみならず、ちょっとした言葉遣いやふるまいで、相手を傷つけることも大いにあり得る。だからこそ、葬儀の司会は他のどの司会よりもむずかしいと思うし、反対に感謝のお言葉をいただいたときは、どんな仕事の時よりも嬉しい。心から感謝していただいていると感じるからである。

2011/11/28


故藤田まことさんを偲ぶ会

11月24日東京フォーラムで故藤田まことさんを偲ぶ会「役者人生 最後の花道」が開催された。藤田まことさんがお亡くなりになったのは、昨年2010年の2月のことで、密葬で送られたのであるが、そのお人柄、交友関係の広さ、残されたすばらしい作品の数々などから「偲ぶ会」を希望される方々が多く、その準備が進められていた。しかし、東日本大震災などの影響でようやく昨日開催の運びとなったのであった。
 「偲ぶ会」を構成したのが、テレビ局であったことから、そのオープニングは、なかなか意表を突くものであった。真っ暗な場内に突然雷鳴。続いて必殺シリーズおなじみのあの音楽で2重のドレープが少しずつあがってゆき、遺影写真が現れた。「待ってました!」「日本一!」などのかけ声。
 黒柳徹子さんや森元首相の追悼の言葉、森光子さんのメッセージ、共演者達へのインタビュー、主な主演番組のダイジェスト、そして最後は遺作映画となった「明日への伝言」の中の曲で、まことさんも大好きであった森山良子さんの曲「ねがい」を、ご本人が献唱…すばらしい歌に、誰もが涙しているようだった。
 600人ほどの参列者がおられたが、多くの芸能人に加え、北海道や鹿児島からもゆかりの深い一般の方が来られていて、みんなが改めて悲しみのひとときを過ごすとともに、久しぶりにまことさんに「再会」できたようなそんな空気が流れていた。

 さて、そんな席へなぜ私がいたかというと、その後行われた献花のひとときは、徳光さんからマイクのバトンタッチをうけた私が進行させていただいたからである。私になってから急にムードがおかしくなったと言われないように、綿密に打ち合わせをさせていただき、つつがなく進行できたと思う。そんな中、献花を終えた徳光さんが私の方へ来られ、「あとはよろしくお願いします。」と何度も頭を下げられたのは、徳光さんのお人柄であろう。
 偲ぶ会の中で徳光さんが藤田まことさんの略歴を紹介されたが、2分半ほどのビデオの中でお読みになったナレーションは、実は私が製作したもの。それにあわせてビデオも編集したようだ。ナレーションもできたらやらせていただきたかったけれど、残念!でも徳光さんの、徳光節とでもいおうか、味のあるナレーションであった。
 いろいろな意味で勉強になり、貴重な経験をさせていただいたように思う。感謝です。



2011/11/25



お寺にて

 このところ、朝の冷え込みが一気に強まり、ふとんから抜け出すのがなかなかむずかしくなったのは、私だけ? そんな中、先日お寺でのお葬儀に携わった。
 
 お寺での式に最近は少し慣れてきたが、それでもそのためにだけ作られた会館とは違い、限られたスペースの中、参列者のもてなしや人の動線を十分に考えてスタッフにも動いてもらわねばならず、とても気を遣う。臨機応変な対応が、求められるのである。そして、司会者泣かせなのは、夏は蚊の対策(お寺はやたら蚊が多い)、冬は寒さで歯がカチカチとなるし、鼻水は出るしで、かなり厳しい労働環境なのだ。今回も今年一番の冷え込みの中、スタッフ達もよく動いてくれて、うちならではの「温かいお葬儀」ができたのではないかと思う。

 今回のお寺のご住職には普段からお世話になっているが、お寺へ行かせていただくのは、全く初めて。手入れの行き届いた庭のことを少しご住職に申し上げると、つい先だって、ご子息に「住職」を継世されその式典が行われたばかりだからだとお話ししてくださった。
 今年は法然上人の800回忌、親鸞聖人の750回忌ということで、美術展やお芝居の上演の話題を耳にしたが、各お寺でも今年、ご子息に「住職」を譲られたり、ご結婚されたり…と今年に合わされた話をお聞きした。脈々と受け継がれていくことのすごさ、そして大変さを感じてしまった。

 さて、今日私は早朝の便で東京へ行く。昨年なくなられた藤田まことさんを偲ぶ会が24日に催されるが、それを少しお手伝いさせていただけるようだ。藤田まことさんと親交の深かった著名人が多数来られるようで、どんな偲ぶ会になるのかとても楽しみである。


2011/11/23


話し上手

 職場へ行くと、よく存じ上げているお寺さんがいらっしゃっていた。数年来のおつきあいで、親しくさせていただいているが、年は私よりもうんと若い。若いが、お話がうまい。失礼を承知で言わせてもらうなら、うまくなってきた。

 仕事柄、人の話し方、言葉遣いにはとても敏感である。職場でも若い社員の言葉遣い、敬語がおかしいと注意しており、きっと煙たいおばさん的存在なんだろうなと悲しくもあるが、聞いていてたまらなくなるのである。
 このお寺さんの何がいいかというと、まず言葉が非常にはっきりしているということ。読経も声が大きく明瞭でわかりやすい。司会やナレーションの講習でまず私が大事なこととして言うのが、「相手にきっちり伝わるように、はっきりとしゃべる」ということである。どんなに立派な内容の話でも、相手にはっきりと伝わっていないなら、ナンセンスである。

 2番目によいことは、彼はよく身近な例を挙げるため、とてもわかりやすく、ついつい話に引き込まれてしまうのである。宗教や仏様のお話は、概してわかりにくい、興味を持ちにくく通夜後の法話の際も、年配の方々が多く頷いておられるのだ。むずかしく、わかりにくい話を、身近なたとえや実話で、「そうなのか」というわかりやすい話にしてしまう。

 学校の先生、政治家、宗教者…人前で話す機会が多いと思うが、率直に言わせてもらうなら、おおなべお話はわかりにくい。自己満足で終わっているように思えてならない。でも、ほんとに聞き手の心に届く話を願うのであれば、先述の2つに気をつけるだけでも、ずいぶん違うものだ。

 ちなみに私が万が一のときは、あのお坊さんにお経を上げてもらいたいとひそかに思っている。

2011/11/15


危ない、危ない

 昨日起きると、のどに違和感。あっ、とうとう来たか?
毎年、一度は風邪でもないのに、突然のどがおかしくなり、あれよあれよというまにおかしな声にかわり、それでも仕事で無理をして一日しゃべったあげく、とうとう声がウンともスンとも出なくなってしまう…というパターンを繰り返している。こうなると、2週間からひと月近くは仕事ができなくなり、スタッフや会社に迷惑をかけ、過去どれほど自己嫌悪に陥ったか知れない。以来、少しでも異常を感じたら、すぐさま可能な限りの対策を取ることを肝に銘じている。

 さて、うがいはもちろんのこと、すぐに薬を飲み、加湿器を出し、のど飴を気持ち悪くなるほどなめつづけ、その合間にスプレーをのどに噴霧した。一日注意深く自分ののどを確かめながら、床につき祈りながら迎えた次の朝…よかった!早めの対策が功を奏したようで、今回は無事に切り抜けたようである。

 のどの強さには自信のあった私だった。かぜなどひいたことがなかったのだ。今もかぜをひくことは滅多にないが、のどの調子が、ある日突然おかしくなってしまうというのはここ数年のことで、職業病プラス加齢によるものであろう。これからは、これまで以上に体調管理いや「のど管理」に気をつけねばならないだろう。それが、しゃべりのプロの第一条件に違いないから。


2011/11/9


安らかに…

 
朝一番に訃報が入った。よく存じ上げているお寺のご住職ご自身のご訃報で、何ともショッキング。
 ご住職は毎日、毎朝お寺の近くの道路を清掃なさっていた。どんなにお天気の悪いときも欠かさず続けておられた。どれだけ続けておられるかは知らないが、かなり長い間であることは確か。その日もなさっておられたのであろうか?車にひかれるという事故に遭われたのである。
 時々会社にお見えになってはご挨拶をし、冗談を言いあったり、結構ずけずけものを言う私に、軽妙な口調で返してこられたご住職。ご住職のお嬢さんがナレーションをなさるのに、アドバイスを…とおっしゃって聴いて差しあげたこともあった。奥様のお母様のご葬儀を担当させていただいたこともあった。次々といろいろなことが思い出されてる。
 お通夜のあとに、お坊さんがよく法話をなさる。そして「亡くなったお方は、ご自分の死を通じて私たちにいろいろなことを教えてくださっているのだ。」と口をそろえておっしゃる。
 そうかも知れない。遺された方はいろいろなことを考え、今後の自分の生き方に反映されるのかも知れない。でも、なくなった方はどうなんだろう。なぜそんな悲しい最後を迎えなければならないのだろうか。宗教者の方はどのようにとらえておられるのであろうか。「宿命」とおっしゃるのだろうか。無情すぎる世の中である。
 
 ご住職、お疲れ様でした。明日、お見送りに行かせていただきますね。
2011/11/3


先日の儀式より…

 先日、初めてお聞きする宗派の儀式を担当。「日蓮宗不受不施(ふじゅふせ)派」。何度も担当に聞き返し確認。
 緊張感が走る。無知がゆえに失礼があってはならない、式で粗相をしてはいけないと思うから。若い頃は「不勉強で申し訳ありません」と許されても、ある程度年齢を重ねるとそういうわけにもいかない。しかも、前日は通夜に入っておらず不安も大きかったが、ご住職はいたって優しくお教えくださり、事なきを得、ご家族の方も不安なく時を過ごしていただいたと思う。
 不受不施とは他宗の信者の布施供養を受けず、また布施をしない宗教的な態度をいうようだ。当初は厳格ではなかったが、室町時代中頃より厳格になったという 江戸幕府は不受不施義を禁止したため、地下に潜んで弾圧・迫害に耐えたという壮絶な歴史があるようだ。進行自体にはさほど違いはなかったが、祭壇の構成、作法など、幾分違うところもあり、できるだけご住職の意向に沿うように進めさせていただいた。
 さて故人は、不遇なご自身の幼少期があられたせいか、3人のお子様には精一杯、愛情を注がれたようで、そのお父様、おじい様をしのぶご家族の思いが切々と伝わってくるお式であった。このところ、思わずもらい泣きしてしまいそうなケースが多く、司会をしながら言葉に詰まってしまう。毎回毎回、目の前の現実は、私と母の別れ、子ども達と私の別れに重なってしまうからであろうか。そして、ふと我に返り、粛々とことが運ぶようにとつとめるのである。

2011/11/1


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