EMICについて
プロフィール
 
大阪外国語大学フランス語学科卒業
 
外資系船会社に勤務
 
フリーアナウンサーとなって現在に至る
 
カリフォルニア州モントレー国際大学院国際政治学科留学
1995年
翻訳業を開始
 
通訳業を開始
2002年
児童英会話クラブを開始
 
葬儀司会を開始
2009年
大阪高級葬儀株式会社の専属司会となる
2010年
プロ葬儀司会者の養成を開始
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エミックコラム 「一期一会」
静かに過ぎたクリスマス

 例年仕事に出ていることの多いクリスマスの日だが、今年はめずらしく家で過ごすこととなった。一日黙々と家の用事をし迎えた夜、これまためずらしく家族5人がそろい、久々に一緒に食事をとり、年賀状用の家族写真を撮った。ちなみに欧米では、クリスマスの夜は静かに家族で過ごすようだが、クリスマスツリーの飾りや家の外を飾るきらびやかなライト、イルミネーションはなかなか見応えがある。

 日本でも、最近は一般家庭でも、結構頑張った飾り付けをしているところが多い。この交野の田舎でさえもである。我が家から少し離れたところに、その地区一帯が立派なイルミネーションでご自宅を飾られるところがある。「ルミナリエ」ならぬ「ヤマナリエ」といって、ご近所筋ではちょっと有名。少し離れたところからも見に来られる方がおられるとか。

 飾りといえば、先日仕事帰り、式場近くの公園のイルミネーションがきれいだからと教えられ、少し回り道をして寄ってみた。住宅地にある小さな公園ではあったが、なかなか立派。このところ一気に寒くなり、その夜も冷え込んではいたが、きれいさに立ち去りがたくしばらく眺めていた。しんと静まりかえった、人っ子1人いない公園で光り続ける飾りには、きれいさと同時に寂しさが漂う。そのとき、どこかのご家庭のお風呂から、親子のしゃべり声が聞こえてきた。ふと、ぬくもりを感じる一瞬に、なぜかほっとして公園をあとにした。




 
2011/12/25


年末のお茶会

 昨年末から今年にかけて、葬儀司会者養成講座を開催した。参加者は4人。仕事を抱えながらも、欠かさず参加してくれたメンバーが集まることで、情報交換やお互いの学びの場になれば…と願ってのことだった。
 とはいうものの、実際に現在現場に出ているのは二人で、あとの二人はこれまで携わっていった仕事からの転身がなかなかむずかしいようである。葬儀の司会者は、ブライダルの司会から転向してくる人が多い。ブライダルの司会者として年齢的に不安を感じるようになったとき、葬儀の司会ならもっと息が長くマイクを持てるのでは…と考える。しかしそのターニングポイントをいつにするのか、決心するのはむずかしい。
 かたや明るく華やかで、ファッショナブル。少々のミスも「おめでたい席でのこと」と許されることが多い。一方葬儀司会は、地味で、あくまで黒子(黒衣)、ミスは許されず、収入も不安。しかしながら、葬儀司会への思いは強く持っていることに安心した。賑やかに盛り上がっているところへ久世社長が顔を見せてくださり、話はされに弾んで、あっという間に時間が過ぎた。
 来年はもっと頑張ろうとそれぞれが思う中お茶会は終わったが、そんな彼女たちに仕事の機会を増やせるよう、私も来年は力を尽くそうと思った。
2011/12/19


もしも命の宣告を受けたなら

 今日司会をさせていただいたのは、満57歳という若さの女性だった。お若い頃から詩や小説をお書きになってはいろいろな賞を受賞されていた。お茶やお花、お琴をたしなまれ、パッチワークなど手芸がお得意で、地域で指導されていた。ガーデニングで数々の花や野菜を育て、捨てられた犬や猫を見るとほっておけず自宅に連れ帰り面倒を見ていらした、そんな心の優しい、才能あふれる方が、ある日命の宣告を受けてしまったのである。
体力が次第になくなり、ご本人も悔しがっておられたそうだが、それでも与えられたときと出会いを大切にされ、生ききったお方だった。
 年齢が近いだけに、もし自分がそんな宣告を受けたらどんな人生が送れるんだろうかと複雑な思いであった。普段は結構冷静で、冷めている私である。何か困難に直面しても、「しょうがない」とさっさと対処法を考えるたちであるが、いざことが「いのち」となったら…
 何が悲しいのであろうか。何がつらいのであろうか。
若い頃から自分のやりたいことを好きにやってきた自分である。まだまだやりたいことがあるけれど、かといってやり残したことかといわれるとそうでもない。怖いわけでもない。ただただ、家族との別れがつらいのだ。自分を支え、成長させてくれた家族との絆が断たれてしまうのが苦しいのである。
 大切な方をなくされるご家族の方々の悲しみは深い。その愁嘆に思わず涙することが多々あるが、その一方で逝かれた方はもっとつらいにちがいない。そこまで配慮した司会ができるはず。と、また一つ教えていただいた。そして私は、そのときが来てもジタバタしないように、いまこの時を精一杯生きようと、いつもの結論に至るのである。
2011/12/14


最近のお式から

 不思議なもので、葬儀は立て続けにはいるときもあればぱったりと止まることもある。葬儀社の立場からいえば、冬場や季節の変わり目は忙しくなり、穏やかな時期は落ち着いた日々を過ごす。
 そんな中、最近続いたお式は、叔母様にあたる方の葬儀の喪主を、甥御さんや姪御さんがつとめるといったケースが3回ほど続き、少し驚いた。いったい誰が、どうやって探し当てるのであろうか。警察の方?市役所の方?  近所に住んでいるならまだしも、遠方にお住まいの方もいらっしゃる。やむを得ないとはいえ、引き受けられた方々をすばらしいと思う。
 ある日、一本の電話が鳴って、突然喪主を依頼されるってどうなんだろう?そう思いながら私は全ての叔父さんと叔母さんの顔を思い浮かべた。全員に子どもと孫がおり、たぶん私にそんな話が回ってくることはあるまい。でも、万が一そんなことになったら…どの方々にもよくかわいがってもらったから、きっと引き受けることになるであろう。しかし、親戚づきあいが希薄な親族もいらっしゃるはず。
 少子化が進み、あるいは子どもはいらないという考えのカップルも増えている現在、葬儀の意義もうすれ、かたちも変わっていくだろう。お子さん、お孫さん、ひ孫さんに涙、涙で送られていく方がいる。一方で、誰独りとして、身寄りが見つからず、ただ1人で出立される方もいる。どんな人生を送られたのかうかがい知ることはできないが、全ての人がその人なりに精一杯生きてこられたのは確かであり、しっかりとお見送りしてあげようと思うのである。

2011/12/8


社長の研修

 先日会社へ一本の電話がはいった。四国にお住まいの方で現在は葬儀司会の経験は全くないが、大阪高級葬儀ほホームページや社長のブログをご覧になって、どんな式を、どんな司会をしているのかとても興味を持たれたらしく、また司会の研修についても参加の意欲を示された。
 私が現状をお話しすると、とても残念そうで、過去社長が育ててこられた久世塾の塾生の皆さんのことをとてもうらやましがっておられた。お話をしているうちに4年ほど前の自分の姿と重ね合わせてしまった。その頃、葬儀司会者としてある程度の経験を積んではいたものの、さらに上を目指したい、誰か教えてくださる人はいないか…と毎晩毎晩ネットで情報を調べていた。そして、最終的に行き当たるのが、いつも高級葬儀のホームページであり社長の司会であった。何のつてもなくどうしていいかわからず、そのホームページを眺めるだけの日々が半年ほど続いた。そしてある日、意を決してメールを書いたのだった。
 きっと、そんな思いをお持ちの方が、全国には多くいらっしゃるのではなかろうか。何らかの行動に出られるのはごくわずかの方であろう。
 いま私は、時おり葬儀司会のセミナーを開いている。全く初めての方を対象に開催したり、あるいは経験者を対象にしてみたり。実際やってみると、開催することの問題点、難しさなどにぶつかるが、しかし同じ司会者として向上心を持っている方々を知るにつけ、セミナーをまた持つことができたら…と思うのである。そのときは、特別講師として社長に登場していただくので、必ずご連絡、ご案内をしますねとお伝えするのが精一杯であったが、その方はとても満足していたようで少しほっとした。

2011/12/4




私のこだわり

 私が、「喪」の司会として主に仕事をさせていただいているのは、「大阪高級葬儀」という会社。ここでメイン司会者として仕事をさせていただいているが、司会者としてだけでなく、社員を司会者として養成することや式典の質の向上のための空間作りに心を配ることも自分の仕事と心得ている。
 この会社はとてもユニークな会社で、お葬式の仕事を「サービス業」として浸透させたパイオニアの会社であり、現社長が発案され、様々な独自のサービスを提供してきた歴史がある。そんな環境で仕事をしているわけだが、その伝統を少しでも次の世代に伝えていけたら…もっともっと快適な空間を作りだせたら…と、司会をしていないときには考える。
 たとえば、部屋の温度設定、一度設定したらずっとそのままというのではなく、常に感じながら、来館者の様子にも敏感になっておく。音楽の選択や音量もそうである。CDによって聞こえ方もずいぶん違う。咳き込んでつらがっている人はいないか、足下が冷えて気にしている人はいないか。出したお茶は熱すぎないか、味は丁度か。トイレは気持ちよく使える状態か、花瓶のお花は適量か、きれいに挿さされているか、気持ちよい声かけをしているか、心遣いは果てしない。
 そして悲しみのさなかにある家族の方に初めてご挨拶をするときはとても大事。人は「見た目」で判断されるというが、大いにあたっていると思う。人にあったときの「第一印象」は、特に葬儀の司会をする上でも重要である。「この人なら任せられる…」そんな安心感や信頼感は瞬時に感じとられるもの。そんな司会者になるには、やはり日々の仕事を一つ一つ大事にこなしていく、その積み重ねしかないだろう。


2011/12/1


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