不覚にも風邪をひく
ここ数年、風とは縁がなかったので、油断していたか…
疲れてリビングで寝落ちしてしまい、二日続いた三日目の朝
「やばい!風邪をひいた!」
悪夢がよみがえった。風邪をひいて、軽く咳払いをしたあの日…
風邪は引いていないが、英語教室で、無理に声をはりすぎて歌を歌ったあの日…
声帯に「シャキーン!」と傷がいたような感覚の後、みるみる声が出なくなり、目の前の人との会話もできなくなり、次の日にはうんともすんとも、かすり声さえ出なくなった。
もうこうなると何をしても治らない、ひと月の日にち薬しかないのだ。過去大事な仕事があって、「これさえ乗り越えれば、あとひと月は仕事できなくてもいい!」と覚悟を決めて、そうなったこともある。過去のいろんな出来事がよみがえる。
奈良の上映会は一週間後。今更穴は空けられない。構成が変わってしまう。絶対裏切れない…一瞬真っ青になったあと、考え直す。「いや、まだ傷がついたわけではない。なんとかのりきれるかも…」
ちょっときつめの薬を飲み続け、とうとう一日前を迎えた。「まだいける!」
当日の朝目が覚めるとベッドで声を出してみる。「よかった!まだ出る!」
薬の飲みすぎで、顔がむくんでしまったが、この際顔より声!…
そして無事に仕事を終え、胸をなでおろし帰途についた。
私のナレーションを必要としてくれる人がいる限り、のどは守ろう!と改めて自戒する。
2023/2/14