納得のいかないこと
脳梗塞になり、老人保健施設でリハビリを続けていた母が、別の施設へ移った。常々、田舎に帰って土いじりをしたいと言っていた母に、せめても環境だけでも自然の多いところを…と願っていたところ、良いところが見つかって、入所したのが、2か月前。
ところが、やっと2か月たったところで、元のところへ戻ることになった。最初のころから「前のところがよかったかなぁ」など、ポロリというたびに「そのうち慣れるよ、もう少し我慢してみない?」と声掛けしたが、だんだん口数も少なくなり、あまり動くこともしなくなり、一日カーテンを締めきった部屋でテレビを見るだけ。ふさぎ込んでいく母を見て、このままではいけないと思い、その施設を退所することにし、運よく元の施設に戻ることができた。
理由はいろいろあるが、一番に思うのは、いくら92歳でも、いくら左半身が不随でも、一人でトイレに行けなくても、ちゃんとした人間であること、一人の人間として丁寧に扱ってほしかった。ということだろうか。人は皆死ぬし、身体も頭もだんだん衰えていくのは当然のこと。そうした人々を対象にしている施設で仕事をしているのだから、それなりの覚悟で仕事にあたってほしいとつくづく思う。もちろんとても良いスタッフもいたのは確かだが、私たちは心が大いに傷ついた。
そして一番納得できなかったのは、入所当時介護3だった母が、ひと月後には介護5という扱いになっていたこと。状態は何一つ変わっていないのに、説明を求めたが、はっきりしない。そうすることで何かメリットがあるのか?と妙に勘ぐってしまうが、このままほっておくべきか、納得のいく回答を求めるべきか、迷っている。
2023/7/16