縁ーえにしー
夫が、出張帰りに、立ち寄った和菓子屋さん。そこは誰もが知っている老舗の和菓子屋で、その昔私がアメリカに留学していたころの同級生に中に、実はその和菓子屋の御曹司がいた。
決して気取ることがなく、人のよい彼は、学生の中で唯一車を所有し(キャデラックだったかなぁ)、買い物やみんなで出かけるとき、いつもみんなのアッシー君になってくれた。私が免許を取るときも、自分の車で練習させてくれ、助手席に乗って教えてくれたが、彼の足はいつもブレーキを踏んでいるかのように力が入っていたのを覚えている(助手席にブレーキはもちろんないけど)。
そんな話を夫にしたのはずいぶん昔のことだが、それを覚えていて、たまたま目にした店の看板に導かれたのだろうか。中に入り、尋ねてみると、なんと社長自身すなわち友人がたまたま接客をしていたらしい。そして、初対面にもかかわらず、ちゃっかり2ショットの写真を撮って帰宅。若かりし頃の面影や相変わらず人のよさそうな笑顔が見えるその写真にしばし見とれ、多くの友人たちの顔や思い出が、瞬時にフラッシュバックした。
「次回は、ぜひご夫婦で…」と言葉をかけてくれたらしいが、人との会話が好きな夫。何がきっかけになるかわからないものだと思いながら、「是非是非!」と心の中で繰り返す。ウン十年ぶりの再会なるか…思っただけでテンションが上がった。
2019/11/29