旅支度(たびじたく)
この世から次の世へと旅立たれる方々を、随分とお見送りさせていただいた。その出で立ちも実に様々で、一般的な白い装束だけでなく、一番故人にふさわしい服装で旅立たせてあげたいという、家族の思いがひしひしと伝わる。
陸上クラブで頑張っていた若者は、ユニフォームにシューズ、ゼッケンを入れて差し上げた。若いお嬢様には成人式の日の振袖。和服好きの方にはお気に入りの着物と帯。帽子が好きだった方にはお帽子、仕事一筋だった方には職場の作業着…
さて私の時にはと思うとき、残念だがまだ服が決まっていない。一緒に入れてもらうのはアルバムにパネル。好きなお花も飾るお写真も決めている。だけど洋服をどうしよう。これって意外と私には大切なことかも…
先日お送りしたのは、登山をこよなく愛された方。お気に入りのベストとシャツ。帽子姿も決まっていた。そしてご家族が希望された音楽は故人が大好きだった Kate Smithさんの'When the moon comes over the mountain'. いかにも時代を感じさせる曲調だったが、優しく癒されるとてもいい曲だった。
おっと、曲選びもまだだったわ。結構準備することがあるものだ。昨今エンディングノートが注目されるのもなるほど納得だ。
2014/9/4
市長選
いま、住まいのある交野市では市長選が地味に繰り広げられている。今回は例年以上に、さらに盛り上がりに欠けている。
立候補者は二人。かたや現職だが、静かな住宅街の通学路にパチンコ店の建設を承認した人物。かたや若さを売りにした無所属候補だが、知名度も、アピール度も大いに欠ける。この市長選に出馬と、かねてから噂されていた例の「ライン議員」が政治の現場から姿を消すや、ライン議員の所属していた党の推薦をもらおうとすり寄ったとも言われている。いったい、他にいないのか…
交野市は地味な町だ。生駒山系、清流、田畑と自然に恵まれ、その一方で、電車や車で大都会へのアクセスも文句ないこの交野の町が私は大好きだが、実は大阪府民にさえ何県にあるのかと問われたことがある程、存在感が薄い。
そんな交野が、例の「ライン議員」の出身地として一躍全国区の場に躍り出た。個人的には彼の所属していた党に不信感を持っているが、ただ彼は地元で地道に、熱心に自転車に乗って行動し、知名度を上げながら活動していたのはよく知っている。子供ですら自転車に幟(のぼり)を立ててこいでいる、真っ黒に日焼けした彼を知っていた。間違いなく今回の市長選には出ていたはずだったし、そうなれば面白い展開になっていたと想像する。だからこそ様々な憶測が飛び交う。
選挙カーが通り過ぎるたびに、それぞれの名前を連呼するたびに、テンションが下がる私。もちろん投票にはいきますが、投票率は一段と低いだろうな。
2014/9/3