師の言葉
ナレーションがきっかけで葬儀の世界へ足を踏み入れたのは、18年前のことだった。仕事をある程度覚えてくると、もっとレベルアップしたいと情報を集め続けた日々。そしてある日、大阪高級葬儀の久世栄三郎氏の世界を知ることとなった。
以来毎日毎日ホームページを開いてはこの方に教えを仰ぎたいと願い、その思いは日に日に強くなり、ある日とうとう勇気を出してメールを送った。
一介の司会者、無視されても仕方ないと思っていたが、数日後丁重なお返事をいただき、お会いすることに…
ところが、その前日から突然声が出なくなり当日マイクを握らせてもらっても、かすり声一つ出なくて、私は帰宅して泣いた。せっかくのチャンスを無にしてしまったと…
でも、氏はセカンドチャンスを下さった。そしてとうとう社員となり、氏の弟子として日々研修する幸運を得たのであった。
思えば氏、いや師から学んだのは、司会者としての技術よりもその姿勢、目線、心の持ち方だった。
「なぜ、そんなことまで気がつくのですか?」
「なぜ、そんなことに気がつかないのだ!」
そんなやり取りをよくしたように思う。いつかは追いつきたいと思っていたが、永遠に追いつくことは不可能だと、すぐに悟った。そして13年。最近お会いすることがめっきり減ってしまい、日々教えていただいた頃が懐かしくなって、師にお願いをしていただいたお言葉。
それは今一度初心に帰り謙虚な気持ちで仕事に励めと言われているように思えた。
2019/9/24